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​写真展開催の趣旨

 

犬との暮らしが教えてくれたこと

30年ほど前、私たちはラブラドールの子犬「ラフ」を家族に迎えました。

お利口な犬種だと聞いていたのに、何でもかじる、吠える、お散歩ではぐいぐい引っ張る。

しつけ教室では、おすわりさえできませんでした。

それでもラフとの毎日は楽しく、犬と家族になることの幸せを心から感じていました。

あるとき、人間の都合によって苦しめられたり、理不尽に命を絶たれたりする犬や動物たちがいることを知りました。

すべての命を救うことはできません。それでも、家族として迎えた子が最期まで幸せに暮らせるように。

そして、犬と暮らす喜びを大切に分かち合える仲間を増やしたい。

そんな思いから、パドックNAGANOは生まれました。

 

動物と人が幸せに暮らすために

この10数年で法律は整い、犬や猫の殺処分は大きく減りました。ペットを「家族」と考える人も増えています。一方で、繁殖や販売の現場では、今なお多くの動物が人間の都合で苦しんでいます。「動物福祉(アニマルウェルフェア)」という考え方も、日本ではまだ十分に知られていません。

犬と一緒に旅行やイベントを楽しめる機会が増えたことは喜ばしいことです。しかし、その陰で動物たちの命や福祉は守られているのか、人と動物との関係は本当に豊かなものになっているのか、私たちは問い続けたいと思っています。

 

地域の中にある「隔たり」

人と動物の関係を考えるとき、課題は動物を取り巻く環境だけにあるのではありません。

私たちの暮らす地域社会の中にも、人と犬との関わり方をめぐる課題があります。長野市では、条例により犬を連れて公園へ入ることができません。

もちろん、一部の飼い主による糞の放置やノーリード、無駄吠えなど、周囲に迷惑をかける行為があることは事実です。だからこそ、飼い主には高いマナーと責任が求められます。しかし、その一方で、一部の問題によってすべての犬と飼い主が公共の場から排除されてしまうことに、私たちは疑問を感じています。

犬は単なる「ペット」という存在ではなく、長い年月をかけて人の暮らしに寄り添い、共に歩んできた存在です。だからこそ、犬を好きか嫌いかという個人の感情だけではなく、犬と暮らす人も、そうでない人も共に心地よく過ごせる地域社会のあり方を考える必要があるのではないでしょうか。

 

写真展に込めた願い

こうした思いから、フォトジャーナリスト・内村コースケ氏のご協力のもと、「~犬と歩けば心がつながる~ 長野市『犬の散歩ができる公園』景」を開催することになりました。ここに写っているのは、犬と人が家族として寄り添い、穏やかな時間を過ごす日常です。公園にこんな風景があることは、地域の幸せにつながると私たちは信じています。

犬を飼っている人も、そうでない人も、この写真を通して、人と動物が共に心地よく暮らせる地域を思い描いていただけたら幸いです。私たちは、犬を連れて公園を利用したいという一方的な願いを訴えたいのではありません。大切なのは、人と動物が共に暮らす社会の中で、誰もが心地よく過ごせる公共の場とは何かを問うことではないかと考えています。

 

最後に

私たちは、犬と暮らしている、いないに関わらず、地域に犬(ペット)がいることが自然と受け入れられるようにと願ってきました。思いを同じくする長野市内のスポンサー企業・協賛店のお力添えをいただきながら、「犬と歩けば…プロジェクト」(R7,8年度ながのまちづくり支援活動事業)を推進しています。この活動の一環として、人と犬が幸せに暮らす写真展を開催したいとぼんやりと思っていました。そこに思いを同じくする内村コースケ氏との出会いにより写真展開催を進めることができました。

写真展開催にあたり撮影にご協力いただいた犬の飼い主の皆さま、展示場所を提供くださった方々、そして撮影から写真展全体のプロデュースをしてくださった内村コースケ氏に心から感謝申し上げます。

 

 

 

2026年7月

 

                      特定非営利活動法人家庭犬育成協会

                      パドックNAGANO

                       理事長 長谷川裕之

人も犬も安心して暮らせる街は、きっと誰にとっても心地いい。

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