top of page

なごませ隊

更新日:2023年5月17日

よりよいクラブ運営のために、何人かの方に活動の運営を補助していただくことにしました。その名も「なごませ隊」。なにそれ?・・ですが、人も犬も集まる場ですから、安全第一に会を運営できるようにとお願いしたものです。内容はまたおいおい。


5月13日、メンバーの皆さんに集まっていただき、ミーティングを開きました。


パドックNAGANOは、愛犬家クラブですが、ただ犬好きかが集まっているだけでなく、しつけ方の勉強会もしますが、トレーニングに熱心すぎる程でもなく、唯一無二のクラブだと思っています。なぜこのクラブができたのか?・・「なごませ隊」のみなさんに紙芝居風にお伝えしました。



『まんがパドック物語』

1998年夏。犬を家族に迎えることに決めた私たちは、近くの公園でやっていたしつけ方教室に見学に行き、犬の飼い方の本も買ってきて、準備はOK。日曜日、近くのペットショップに行き、「すみませーん、イエローのラブラドールください。メスでおとなしいのがいいんですけど」、「はいはい、それならちょうどいいのがいますよ。これはゴールデンの写真ですけど、ラブラドールはこれの毛の短いのです」。そんなこと知っているよと思ったけど、「あ、それていいです」。まるで八百屋で大根を買うように犬を買った。こういうことがどんなに罪作りなことなのか、この時は知ることもなかった。


そしてやってきたのがラフ。おとなしいと聞いていたのに、わが家にやってきた犬は、ちっともおとなしくなかった。人の気配がすると吠え続ける。何でもかじる。家に帰るとズタズタになったトイレシーツが散乱し、汚物で汚れたラフが走り回っていた。こんなはずじゃなかった。ラブラドールと言えば盲導犬にもなる優秀な犬。しつけ方教室で見たラブたちもきびきびとしてかっこよかった。こんなはずじゃ・・そうだ!しつけ方教室に行こう!

そしてやってきたのがNWスクール。3か月のラフを連れ、肩にはセキセイインコのミルクを乗せて。人々が、「またあの『インコ夫婦』がやってきた」と噂していることなんてつゆとも知らず(そう、ラフが来る前、このスクールを見学した時も肩にミルクを乗せていた)。


ラフもみんなみたいにお利口になろうね。ラフが格好いいラブラド-ルになることを夢見ていたのに・・。ラフは、何もしない。オスワリもオイデも。フセなんてとんでもない。のろのろボーっとしているラフ。時々ため息なんてついちゃって。


それでも私たちは幸せだった。かわいいラフを連れ、しつけ方教室に通う・・なんて楽しいのだろう。すっかりスクールにはまり、犬友と泊まりに行ったり、競技会なんかにも出てみた。


そんなある日、小諸に動物愛護センターができると聞いた。「ラフちゃん、おとなしくていい子だから、ふれあいのボランティアをしてごらんよ」誘われるままに小諸に通った。


ある日のこと、センターの受付の女性が、「ちょっと長谷川さん、いいかしら」とニコニコしながら声をかけてきた。そのまま小さな部屋に連れ込まれ、出入り口側にはその女性。連れ込まれるや否や、「今度愛犬家クラブを作るの。会員はえりすぐりの限定なの。入会金は1,000円よ。ハイ、ちょうだい」・・ものすごい早口でまくしたてる女性。私たちは何のことかよくわからず、でも断れるような雰囲気でもなく、言われるがままに1,000円払って何かよくわからないクラブの会員になった。後で会員証が送られてきた。「パドックKARUIZAWA」と書いてあった。


よくわからないまま何かのクラブに引きずり込まれたけど、それはそれは楽しいものだった。ただみんなで集まっているだけ。お散歩会といっても道端でゲームをしたり、山道の途中でお弁当を食べたり、全然よくわからないけど犬たちを連れて優しい人たちと交流することは、とても幸せだった。

犬との生活に魅せられて、どんどんはまっていく私たち。いつしか団体の理事にもなった。ところが会議に出ていくと、「遊んでばかりいないで保護をして!」、「犬はいいのよ幸せだから・・」。ずいぶんと猛烈な感じに閉口。保護!保護!と求めるその勢いに押され、ちっとも楽しくない。どうしてこうも攻撃的なんだろう。すっかり嫌気がさした。


ならば犬だけで他の団体に協力しようかな。地域の人と動物の関係が良くなればいいのだから・・でもそれぞれに主張があり、新しいものを築いていくのは無理だった。頑張ってくれた大切な友だちも力尽きて去っていった。何ともやりきれない気持ち。このまま理想はつきるのかな?


と思ったが、「そうだ、まてよ。自分たちでいいと思うものを作ればいいんだ!」、「人も犬も幸せになるためには、どうすればいいのだろう。保護の問題だけじゃない」、「誰かが、『犬たちにも教育を。学校を』と言っていた。でも訓練されるみたいなのは嫌だな」、、考えて、考えて、どう考えても私たちの理想は「パドックKARUIZAWA」だ。


いるだけで何か楽しい、幸せ、いろいろな犬がいるけれど、お互いを比べることもなく、自慢することもなく、ただただみんなの犬を大事にしている。いるだけで幸せそう。みんなの願いはただひとつ、「一生犬と暮らしたい」。

犬友同士、密になりすぎることもよく、よそよそしくもなく、良い距離感。

しつけができているかできていないかは気にしない。でもある程度のしつけは必要だよね。トレーナー目線じゃなくて、普通の飼い主目線のしつけがしたいよね。

犬と一緒に成長できるクラブがいいよね。


そんなこんなで2014年2月、パドックNAGANOは誕生したのでした。あれから9年。パドックは少しは成長したのでしょうか。


人も犬も楽しく暮らし、HAPPYな人生・犬生を送りたい。単純に殺処分0とか、不幸な動物を保護するとか、ただ楽しいとかではなく、「犬」という動物と家族になれた幸せや犬友と過ごす楽しい時間、そして人と動物の良い関係ってどういうことか考えていきたい。


これからのパドックNAGANOもよろしくお願いします。



ミーティングのあとは、会員のMさんのお店で懇親会。こうしてみんなで集まって乾杯するのも3年ぶりです。楽しいひと時でした。


「なごませ隊」のみなさん、よろしくお願いします。


‥翌日、いつものように勉強会がありましたが、、写真を撮り忘れた~~!

というわけで、5月第2週の記事は、なごませ隊の話題でご勘弁を。



閲覧数:90回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page