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現在の課題とこれからの展望

さらに、長野市には、「犬を連れて公園に入れない」という課題があります。 60年前、城山公園で1頭の犬が花時計を荒らしたことにより、公園での散歩が禁止になりました。 たった1頭の行為が長年の規制につながってしまったのです。

 

私たちは、「公園を犬連れにも開放してほしい」と2度にわたり市に要望書を提出しました。 すると市民から、「犬の排泄物の放置が迷惑。要望書を取り下げて!」との声も届きました。

 

もちろん、マナー違反は深刻な問題です。 けれど、それは一部の行為であって、すべての飼い主が排除されるべきではありません。 そもそも“マナー”は曖昧で、人によって感じ方も違います。

 

「どう振る舞えばよいのか」、「どこまでがマナーなのか」。 そうした戸惑いに応える学びの場が、地域にはまだ足りません。

 

他方で、地域に犬がいることは、迷惑ばかりではありません。 犬がいることで自然と笑顔になったり、会話が生まれたりして心が和んだというようなことは、多くの人が一度は経験したことがあるでしょう。 犬がもつ癒しの力や、人と人をつなぐ力、さらには、地域づくりや観光の可能性まで、犬がもたらす恩恵は、私たちが思う以上に大きいのです。

 

私たちは、犬を飼っている人もそうでない人も、お互いに気持ちよく過ごせる街づくりに貢献したいと思っています。 それにはまず、飼い主一人ひとりが「地域の一員としてどうあるべきか」を考え、行動していくことが必要です。 そして、人と人がふれあう様々な機会に犬もいて、それが妨げにならず、快い空気が広がる地域社会になればと願っています。

 

犬(動物)も幸せに暮らせる社会は、人にとっても優しい社会です。

犬がいる心地良さを分かち合いながら、地域の未来をともに育てていかれればと願っています。

「犬と歩けば。。プロジェクト」の導入

こうした想いから私たちは今、新たな一歩を踏み出します。

犬と共に歩くことで、地域に笑顔やつながりを生み出す「犬と歩けば。。プロジェクト」。

この言葉には、犬との散歩・おでかけをすることはもとより、犬と歩む人生、地域の方と共に歩むことで得られる豊かさを求めていくという意味が含まれています。

そして人と犬が共に気持ちよく過ごせる街を目指し、地域とともに育てていく取り組みです。

人も犬も安心して暮らせる街は、きっと誰にとっても心地いい。

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